昔から格安SIM=ドコモ回線という固定概念が私の中にあるのですが、2017年現在でも8割方の格安SIMがドコモ回線を利用しています。
ドコモユーザーの場合はSIMロックを考えることなく乗り換え先の格安SIMを選び放題ですが、auやソフトバンクユーザーは少ない選択肢から選ばなければならずドコモユーザーに比べて不遇ですよね。
特に最近ではソフトバンクの100%子会社であるワイモバイルが登場したことで、ソフトバンクユーザーも格安SIMへ乗り換えを考える事が出来ましたが、数年前はソフトバンクはファクトリーアンロックという高額サービスでSIMロックを解除したり、自分で自己責任で解除したりとかなりハードルが高かったです。
私も数年前にソフトバンクから格安SIMを考えていた時期がありましたが、ハードルの高さに諦めたのを覚えています。
そもそもどうしてドコモ回線の格安SIMが多いのでしょうか。
それは回線の卸値が関係しているからです。
大手3社は総務省の指導で自社の回線をMVNOへ貸し出す義務ができましたが、回線の単価はキャリアによってバラバラです。
その回線の卸値が、ドコモ、au、ソフトバンクの順で安くなっています。
なので一番安いドコモ回線を利用するMVNOが多く、結果ドコモユーザーが優遇されているという訳です。
最近では年々この回線の卸値が値下がりし、2017年には前年比で10%~20%程3社とも引き下げとなるようです。
そそタイミングでいくつかのMVNOがソフトバンク回線のサービスを展開したり、最近ではIIJmioがau回線のサービスをリリースし出したのも話題になりました。
そういう裏事情があって今後は回線の卸値が下がり、auやソフトバンク回線の格安SIMも増えてくるかもしれませんし、ドコモ回線のサービスも卸値が下がることでより安いプランが登場したり、サービスの幅が広がる可能性も高いです。